Instagramでプロの和菓子職人さん数人と、趣味で和菓子作りを楽しんでいる方をフォローしている。
和菓子、特に練り切りと呼ばれるお菓子は、お茶席に出される事もあってか季節を少しだけ先取りした意匠で作られている。
芸術品や宝石の様な佇まいで、見ていると食べたいという衝動よりも、ずっと飾って愛でたい気持ちが出てくる。
長い間数々のお菓子を見せてもらっていて、趣味で楽しんで作っている方達の技術も素晴らしいものなのだけど、プロの方達のお菓子と趣きが明らかに違うところを見つけた、かもしれない。
繊細さにおいては、素人目で見た感じでは大きな差がない様に感じるのだけれど、自然にあるものをモチーフにした練り切りの場合は特に、見せ方(魅せ方)が違うと思う。
プロの方達は、自然の持つ美しさを引き算で表現しているのではないかと思う。
風景からそのモチーフを取り出す時に、最小限の「それ」と分かる要素だけを切り取っている感じなのだ。
ラインの美しさや繊細な色遣いからこちらの想像力をかき立てる様な、シンプルさ。
例えばそれが季節の花や鳥だと、そのままの形を留めていることもあるが、風だったり朝や夕方などの時刻となると、お菓子のお題を見て成る程そういうことかと唸ることもしばしば。
その感性や着眼点が、プロのセンスなのだと思う。
こういうところから、自分のセンスも磨きたいと思うし、学ぶところは多いなと勉強させてもらっている。
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