見た目は傍目

20代の頃。華道の発表会の時に、主材をかすみ草にしたことがあったんです。

普段賑わしに使われる花にスポットライト当てたかったっていう、単純な発想。
先生と相談して、脇役のイメージが強い花を主材にするための見せ方について、ものすごく考えたんよね。

考えて出した案が、真逆との対比。

結局、比べることでしかアピールさせられなくて、なんだかもやっとしたものが残った。
使ったのは、カラタチ。棘がビシバシ出ている枝に、かすみ草合わせたん。

あれは、答えになってなかったなと思う。
で、ふと思い出しては考える。

それそのものを表現するとは、何ぞや?

人の持ち味に置き換えると、更にね。

一般的なイメージは完成されたブランドといえるけど、それだけではないのだから。

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