否定された時に割と有効な方法

ただ聞くって、意識しないと難しいものなのかもしれへんね。

いやね、先日こんな事があったんですわ。

他愛のない会話の流れから、そのテーマらしきものについての自分の考えを何気なく話したんです。

便宜上りんごの話にしますが。
りんごって噛めば果汁が滴るくらいの水分で、酸味と甘味のバランスいいものがこれぞりんごって感じだよね!と言いました。ここで想像していたのはふじ。
すると、何言ってるの?りんごは甘くて程よい柔らかさのがりんごってもんよ!との反論が。多分ここで想像されてたのは王林。

あーそうなんや?私とは違うわね。

それで終わるつもりやった。だってただの世間話やったし、議論するつもりはなかったし。
ただ考え方が違うだけ。それだけやった。

ところがその方にとっては、聞き捨てならん話題やったみたい。
甘い王林がどれだけ美味しいかに始まり、挙句にはふじの欠点を並べだし……。

いやぁ、辟易しましたね。
あなたは王林が好きなのね、それは分かったよ。
でもさ、私がふじ推しなのを分かってふじを貶すのかね?
頭の中でぐーるぐる。

とうとうと王林を語るその方の言葉を、ただ聞くことに徹しようと意識したら、ようやく相手が落ち着いてきましてね、最終的にふじも食べない訳じゃないのよと言いました。

相手の方が何故そこまで主張されたのか。
自分と違う考え方が許せなかったのか?
嫌な思い出でもあったのか?
自分が上に立ちたかったのか?
確かめなかったし分かる由はないけども、私がただ聞き相手の話を受け取り続けたのが、落ち着くことに繋がったんやと思います。

ただ聞く。

誰でもそれができていたら、責めることもなく主張することもなく、自分と相手双方傷つかないと思うんよね。

どうかな?

ひきだし亭 山紫









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