ある会社の採用試験では、負の経験を3分間スピーチしなさいという。
理由はいくつかあるそうだが、どうやら負の経験が語れない人は、他人の痛みに気付きにくかったり思いやる気持ちが欠けている傾向があると判断されるみたい。
なかなか心に負担の大きい試験やなと思った。
挫折感とか失敗の記憶って、しんどいもんやで。
できるだけ忘れるとか、蓋をするとかって心理が働くもんちゃうかな。
それを引っ張り出して来いとは。
狙いとしては、その負の経験からどんなことを学び今に活かせているかを語って欲しいのだと思う。
そのくらいでないと、社会ではやっていけへんでという事を言いたいのかもしれん。
ただ、会社や人事の方は、負の経験という言葉の強さを理解されているのか疑問を持つ。
負って、きついよね。
心にしなやかさがある人は、失敗して挫折感を持っても、それをどうバネにして立ち直るかに繋げられる。
でも、このしなやかさが育つ環境にいなかった人には、自分でそこへたどり着くのは難しい。
どうしても、何かを教えられて軌道修正したり、手助けがあって立ち直るきっかけを得たりしていると思う。
聞いている方は就職希望者の心の問題まで気にしていないか、あくまで用意された答えを持っている人を探しているのか分からない。
就職活動するなら、会社を選ぶ時には試験の意図以外に、会社の体質がその中に隠れていないかを見た方が、自分がやりたい仕事ができる土俵か判断できるのではないかと思う。
・*・-・*・-・*・-・*・-・*・
【メルマガ、ゆる〜く発行中】
毎月の節入り辺りの15時くらいに出しています。
その月がどんな月か。
影響を受けやすいタイプの人をピックアップして、どんな風に過ごすのがお勧め、あるいは注意することなどを書いています。
メルマガ購読のお申し込みは、こちらから